ひきこもり漫画アシ

デジタルマンガ制作のお役立ち系・仕事のことなど

漫画アシスタントの経費・節税

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特に家から出ない在宅デジアシは経費が全然かからない職業だと思います。仕事に必要なデジタル機器はそれなりの値段しますが何年も持つものばかりですしね。
同業者から聞いたことはないので皆どうなのかわかりませんが、自分としては結構絞り出してるつもりでも経費率10%すら行きません。

ちなみに私はアシスタントメインにたまにイラスト仕事をしている者です。それも経費にできんのか~って物があれば参考にしてみてください。
同人や作家志望で自分の作品制作もしている方ならば、イベント関連費用や取材費とか経費にできるものはもっとあるかと思います。
まだ提出してない人は領収書さえ残っていればまだ計上できるものがないか確認してみましょう。

 税理士さんに伺ったものもありますが地域や人によって差があったりするので、不安なものは必ずご自身で確認を取ってください
(仕事内容についてよく知らない人とかだとだめって言われるもの多い場合あるんですけど、事業に必要であると説明できるなら大丈夫と思って平気です。そもそも大した収入じゃなければ目にも留まらないし。でも取引先に調査が入ったらこちらにも来る可能性はあります。)

 

パソコン、ペンタブ、ソフト、PC周辺機器 等

まず作画作業に直接必要なもの。
これらは個人的に使用したとしても全額計上して問題ないと思います。仕事のためにわざわざ買ったものなので。

ネット回線、携帯電話、家賃、光熱費

基本は時間や面積で家事按分します。私は家族の持ち家なので通信費のみ。

その他消耗品

作業用手袋、文房具とか。PC関連以外だとこのくらいしかない。

漫画、雑誌、実用書

資料です。もちろん何でも全部入れるのはだめですが、仕事に役立つと言えるものならばOK。

友人と行った旅行費、飲み代

これはただの友人とではなく、同業者か取引先にあたる人間と一緒に行った場合です。交通費・宿泊代・施設利用料等まとめて接待交際費になります。状況に応じて按分し、レシートには相手の名前をメモしておくと良いでしょう。友人でも仕事関係者であれば、贈り物や冠婚葬祭費なども。
いてよかった仕事をくれる漫画家の友達。

Amazonプライム会員費

元が取れるくらいの頻度でアマゾンから仕事用品を購入しているなら大丈夫です。利用回数少ないとちょっと厳しいかも。
他にはプライムビデオで仕事先コミカライズ作品の原作アニメが配信されているとか、資料として必要ですから。

CLIP GOLD会員費、素材購入

セルシスのGOLD会員は毎月200円で1980CLIPPY貰えて失効もないので、バリュー版の期間が終わった後も入り続けています。CPでしか買えない素材もありますからね。
特に3Dモデルはそのまま使えない方が多いですけど、アタリにするのと0から描くのでは掛かる時間が違ってくる場合にはかなり活用させてもらっています。
気になったので計算してみたら、昨年取得した「CPでも買える素材をすべてGOLDで支払っていたら」8千円くらいでした。(素材に使った総CPは約3万。素材の出品も少ししてるのでそれで得たCPの期限切れも防げている。)元取れてるよね。

会計ソフト利用料

ソフトにお金払ってでも青色申告したほうが絶対いいのでまだ白色の人は来年のために今のうちに申請しましょう!
例えば経費と基礎含む各種控除を引いた所得が10万円しかなかったとしても、白色であれば課税所得10万円に所得税+住民税が約3万円かかりますが、青色であれば0円です。
また、青色は家事按分が50%以下の物も経費として計上できたり赤字を繰り越したりできます。

白色と手間は殆ど変わりません。アシのお金の出入りは単純なのでわからない所だけネット検索で、家計簿の要領で入力すれば後はソフトがやってくれます。

控除で節税

どうしても経費が少なすぎるとか今年だいぶ稼いだから税金やばそうだなーってときは、小規模企業共済がおすすめ。掛け金まるごと控除されます。
他にもiDeCo・保険・ふるさと納税等を使って課税所得を減らせますので無理に買い物するよりは控除について調べてみて下さい。

また次回の確定申告からは基礎控除が38万から48万、青色申告特別控除が65万から55万に変更になりますが、e-Tax を利用すると特別控除が65万になり控除が10万円増やせるのでできれば今から準備をしておくと良いかと思います。

 

おおむね自分はこんな感じです。消耗品費と接待交際費が無い時は無いので年ごとに変動激しいですね。
しかし経費とは結局自分の懐から出るお金なので、無駄な出費はせず必要な範囲で、できるだけ事業に結びつけられないか考えたり…。
携帯代なんかは一昨年大手から格安simに変えたら何万も安くなったので経費もだいぶ減りましたが、手元に残るお金は増えています。