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【e-Tax】マイナンバーカードをスマホで読み取る方法と注意点(e-TaxソフトWEB版利用)

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2020年度分の確定申告からは e-Tax 利用での青色申告特別控除の金額が増えるため、そろそろ e-Tax での申告を視野に入れている方も多いと思います。

マイナンバーカードを使って e-Tax を利用するには専用の ICカードリーダライタを用意する必要がありましたが、現在は対応スマートフォンBluetooth 搭載パソコンがあれば電子申告することが可能になりました。

【確定申告書等作成コーナー】-マイナンバーカード対応のスマートフォンをICカードリーダライタとして利用する方法

一応上記サイトに解説はあるのですが、細かいことも正確な手順も全く書いていないので経験を元にまとめてみようと思います。

 

 

< 準備編 >

まず前提として、当方の環境です。

・Windows10 / Xperia XZ1
・やよいの青色申告オンライン から e-Tax 用ファイルを出力
e-Tax (WEB版) からファイルをアップロードして申告 
(WEB版を使う時点で上記サイトが参考にならない)

 

スマホの対応機種を確認

マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧

最近 iPhone も対応したようです。

(参考)スマートフォンからより便利にe-Taxをご利用いただけるようになりました。(令和2年1月6日)|e-Tax

 

パソコンのBluetoothを確認

スマホと接続するためにはパソコン側に Bluetooth が搭載されている必要があります。

多くのデスクトップの場合自分で付けない限り付いていないと思われますので、「 Bluetooth アダプタ」を購入します。 

1000円程度で買えるものが多いので、申告のためだけにカードリーダを買うより断然安いし他の使いみちもあるのでお得ですね。

バージョンについては、現状アダプタは4.0ばかりでスマホは5.0が多いですが気にしなくて大丈夫です。

 

スマホに専用アプリをインストールして動作確認

スマホに利用者クライアントアプリをインストールします。

インストールしたら実際に読み取れるかチェックしてみましょう。

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クリックで拡大します
カードをセットする際の注意点

上手く行かない場合、機種ごとにかざし方に違いがあるので下記サイトで確認してみてください。

Android端末でICカードのセット位置がわからないとき

自分はカードのチップと FeliCa マークを合わせないとだめかと思い奮闘していたのですが、上記サイトのとおり Xperia はチップでなくカード中央とマークを合わせるようにするとすんなり成功しました。

機種によるかもしれませんが電子マネー等のタッチと比べると反応が鈍いです。

また、スマホとカードはピッタリと接触させ、パスワード認証が終わるまで動かしてはいけません

手で押さえているのは大変なので机に置いたカードの上にスマホを乗せるのが良いですが、カメラレンズやリング等で机から浮いてしまっていると認識されないことがあります。その場合は少し面倒ですが裏返したスマホの上にカードを乗せると良いでしょう。

これらの点は IC カードリーダライタと比べて若干デメリットと言えるかもしれません。

 

Bluetooth をオンにし、パソコンとスマホをペアリング

スマホ

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設定→接続→BluetoothをON

パソコン側

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設定→デバイスBluetoothとその他のデバイス

ペアリングが完了するとお互いに機器の名称が表示されます。

 

パソコンに専用ソフトをインストール

e-Taxソフト(WEB版)を利用するに当たって|e-Tax

手順4の「事前準備セットアップツール」をダウンロードし、手順に従ってインストールします。

IE ではなく Microsoft Edge を利用する場合は拡張機能もインストールしましょう。

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・ 信頼済みサイト及びポップアップブロックの許可サイトの登録
・ 帳票表示モジュールのインストール
ルート証明書のインストール
・ 署名モジュールのインストール
・ JPKI 利用者ソフトのインストール

以上が完了し、e-Tax ソフト (WEB版) を利用するための準備が整います。

 

※作成コーナーまたは DL 版を利用する場合は別のセットアップファイルが必要です。こちらは公式で手順がまとめてあります。
(参考)(共通)e-Taxで送信するための準備編

 

IC カードリーダライタの設定をする

ここで設定を行わないとスマホを認識してもらえないのに公式はそれを教えてくれない。

事前準備セットアップが完了すると、すべてのアプリ(プログラム一覧)に「公的個人認証サービス」フォルダが作成されています。

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その中の「 IC カードリーダライタ設定」を開いて、スマホをカードリーダとして認識させます。

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この時スマホとパソコンがペアリングされていないと選択できません。

 

スマホとパソコンの接続を確認

スマホの JPKI アプリに戻り、パソコンとの接続状態をチェックします。

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以上で、スマホを IC カードリーダライタとして使用することが可能になりました!

 

< 実行編 >

e-Tax ソフト (WEB版) にログインする

今回は、初めて利用する際に行う「開始届出書の提出」と「利用者識別番号の取得」は割愛しています。

 

1. Bluetooth のペアリングを確認

2. Microsoft Edge または IEe-Tax サイトにアクセス

【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)

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トップ→e-Taxソフト(WEB版)→ログイン→マイナンバーカードの読み取りへ

3. スマホで「 JPKI 利用者ソフト」を起動し、カードを読み取る
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注意:ここからログインが完了するまでカードとスマホは離さないでください。

4. 「接続待機中…」になったらパソコン側の読み取りボタンをクリック

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5. パスワードを入力する
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6. ログインが完了します

 

その他での利用

ログイン以外でも、マイナンバーカードの読み取りを行う際は同様の手順で

スマホアプリからカードをかざす→
・接続待機中になったらパソコン側で読み取りを開始→
・パスワードの入力→…

その間カードとスマホがずれないように気をつけましょう。

また、スマホアプリ側で接続待機中のまま一定時間経過すると接続が切れていることがあるので、時間をおいて読み取りを行う際は再度接続のやり直しが必要になります。

 

まとめ

スマホ利用のメリット
・手持ちのスマホが対応機種であれば余分な出費がない

スマホ利用のデメリット
・強いて上げるとすれば、読み取りがスムーズに行かない

Bluetooth の準備とスマホでのセットアップをすれば、スマホをカードリーダにすることができました。

通常のカードリーダライタを利用する際でも、パソコン側では同様の操作が必要になります。

普通にめちゃくちゃ面倒くさくないですか…?まあこれで来年慌てることなく控除を+10万受けることができます。

 

e-Tax ソフト (WEB版) の利用開始~申告までは、申告書の書式が提供され次第記事にする予定です。

ちなみにやよいのWEBサイトにこんなお知らせが出ていたのですが…

弥生ではもっとかんたんにe-Taxでの申請を行っていただくために、「確定申告e-Taxモジュール(仮称)」の開発を進めています(2020年1月公開予定)。公開されましたら、お客さまへマイポータルでご案内させていただきます。

e-Taxによる申告(電子申告)|経理・会計ソフトなら弥生

モジュールってどんなのだろう。現状でもやよいからDLしたファイルをアップロードするだけなのでこれ以上の簡単さとは、もしかしたらe-Taxソフトを使う必要がなくなる可能性もある?

※追記(2020/02/06)

上記の e-Tax モジュールが公開されました。

確定申告e-Taxモジュールで申告データを送信する| やよいの青色申告 オンライン サポート情報

予想の通り公式ソフトを使用する必要がなくなりました…!ソフト版オンライン版共に弥生から直接申告を行うことができるようになり、また初めての場合の初期設定などの手順も解説してくださっています。早めに行動を起こした私はちょうどここらへんに戸惑ったので無駄な苦労をしてしまいました…。